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2007年4月27日 (金)

ピアノレッスン

好きな映画は沢山ありますが
特別な一本に入る映画

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ピアノレッスン

ジェーン・カンピオン監督












高校生の時に友達と映画館に見に行って
それまで自分の中で不動の一位だった映画の順位と並ぶかも!?と
衝撃を受けた映画です
いまのところその映画と同順で一位か微妙に二位かなぁ

ジェーン・カンピオンはオーストラリア出身の女流監督です
この映画は女性でないと描けないと思う
そして女性でないと理解しにくい映画かもしれません
この映画を真に理解できる男性はかなりフェミニストだと思います

何が素晴らしいって脚本も勿論の事、俳優の表現力
そして映像と音楽が美しすぎる!
浜辺に取り残されたピアノ、貝殻でつくるオブジェ、
行灯のように灯りがともるパニエ、鬱蒼としげる湿った森
繰り返されるピアノの音

作曲を担当しているマイケル・ナイマンの音楽が大好きです
反復されるメロディーが特徴的です
私の姉は長い事ピアノをやっていて姉もピアノレッスンが好きなので
よく家で弾いてもらっていました
ナイマンの来日公演があった時も姉とオーチャードホールに聴きにいき
超技巧的な指のタッチとメロディに酔いしれました

ナイマンはピーター・グリーナウェイ監督の映画ではほぼ音楽を手がけています
(一時私はグリーナウェイの映画を立て続けに見ていた時期がそういえばありました
ZOO・数に溺れて・プロスペローの本etc・・・
この監督の映画はかなり好き嫌い別れそうです。特にZOOは)

ピアノレッスンの物語は不倫といえば不倫
言葉を話せないエイダと粗野なベインズ
官能的な愛に堕ちていってしまうわけですが
好きな人に逢いたくて逢いたくて森の中を駆けてゆくエイダの心理が
わかってぐっとくるこのシーンが好きです

ラストの展開も納得できない人もいるかもしれませんが
これでこそ「女」そのもの
エイダの選択だと私は感じました

映画館で見終わった時、私は泣いていました
感動してあまりにも美しくて・・・
しかし!周りを見渡して泣いていたのは私だけでした
なぜ!?!?

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