沙羅双樹
この季節だけ咲く花で大好きな木があります
沙羅双樹(夏椿)の木です
明るい緑の葉に白い繊細な花びら
木の幹の木肌もとても綺麗です
木自体が楚々とした美しい木です
沙羅双樹というのは本当は熱帯性で夏椿とは別の木です
(沙羅双樹が釈迦と関係があるので)昔の僧侶が
夏椿を見て「これが沙羅双樹だ!」と思い込み日本ではそう名がついたとか
平家物語の
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
の沙羅双樹は夏椿だと言われています
花びらが一日しかもたず、ぽとんと落ちてしまう様が
はかなさを表しているんですね
沙羅双樹を初めて見たのは鎌倉の明月院(あじさい寺として有名)
咲き誇る紫陽花よりも大きな沙羅双樹の木に心奪われました
白い花の色のなんとも言えないニュアンスが好きです
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コメント
”沙羅双樹”のタイトルを見てすぐ、平家物語の文が浮かびました。
名前の響きも素敵ですよね。
でも、夏椿とは別物なのね・・・。
椿や山茶花に比べると葉っぱが薄いですね~。
投稿: shiho | 2007年6月13日 (水) 09時25分
椿と違って落葉樹なんです
葉も花も繊細で好き
夏椿より沙羅双樹の響きの方が素敵ですよね
本当の沙羅双樹はインドの高地などで生えるそうで
仏教では聖木なんですって
投稿: cherie | 2007年6月13日 (水) 11時12分
仏教ネタは、ほっとけない私…。
お釈迦様が亡くなったときに咲いた花よね、沙羅双樹は。
白い花とは知っていたけど、これがそうなのか…
将来庭のある家に住めたときに、桜とともにぜひ植えたいわ。
投稿: みやちゃん | 2007年6月15日 (金) 23時57分