こころ
好きな本は?と聞かれたら沢山思い浮かぶけれどこの一冊は必ず入る。
夏目漱石の「こころ」
最近、新潮文庫の限定スペシャルカバーで出た「こころ」を買った。
文庫本を持ってはいるけど、このデザインを見た瞬間買い足したくなった。
真っ白い表紙に金の型押し文字。
帯は白に少しだけ1968年の表紙に使われていた模様が入っている。
この新潮文庫の単色限定カラーは他にも出ていて揃ってみるとカラフル。
でも「こころ」に真っ白を選んだセンスは素晴らしい。
「こころ」を初めて読んだのは高校三年生の時。
国語の教科書に載っていた。
教科書には三部からなる「下 先生と遺書」の最後の方の部分が載っていた。
私は本を読むのが好きだったし、国語だけは唯一成績もよかったけれど
教科書に載っているもので、「続きが読みたい!」と渇望するほどのものはなかった。
でも「こころ」だけは違った。
私とKはどうなるのか。
夢中で教科書を読み進んでいった。
そして衝撃の四十八項。
初めて読んだ時のあの感覚が忘れられない。
うちには文庫本の「こころ」がたまたまあった。
最初から読み進めていった。
当時私は恋愛をしていて、彼と待ち合わせをして待ってる間によく読んでいた。
「こころ」を手にとるとその頃のことをちょっと思い出す(遠い目)
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