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2011年10月 4日 (火)

パスチャライズ牛乳

今日は牛乳の話。

我が家は夫婦とも牛乳が好きです。
子供の頃から風呂上がりなどにガブガブ飲んでいたせいか背も高い。
以前骨密度を測った時もなんと120%(!)と言われ褒められました。

以前から低温殺菌牛乳の方が純粋に美味しいなぁとは思っていたんですが
美味しい牛乳見つけました。
島根にある木次乳業のパスチャライズ牛乳(低温殺菌牛乳)

たまたま近くのスーパーで見つけて、値段は特売の牛乳に比べて倍近くしますが
(もともと低温殺菌牛乳ってちょっと高いですが)
味が濃くて、甘みがあって美味しいです。
最近は特にコーヒーよりミルクティを飲む頻度が高いので美味しい牛乳があるとお茶の時間も充実します。

日本人の体質には牛乳があわないとか、アレルギーの原因になるとか
牛乳が悪者になっている風潮も見られるようですが、色々調べてみると面白い事実が見えてきます。

日本で流通している牛乳の多くが摂氏120〜135で1〜3秒間殺菌する超高温瞬間殺菌(UHT法)。耐熱性の菌までほぼ死滅するので処理がしやすく賞味期限も長いのでこの方法が採用されている。

低温保持殺菌(LTLT法)。木次乳業のパスチャライズ牛乳もこの方法で摂氏65で30分間殺菌。パスチャライゼーションと言われるこの方法はフランスの細菌学者ルイ・パスツールが開発した加熱殺菌法。
一部の耐熱性の菌は残存するので賞味期限が短め。

低温殺菌牛乳は母乳のように胃の中で固まり、胃液や消化酵素の働きを充分うけてゆっくり消化吸収されますが、超高温殺菌牛乳の場合は小さなモロモロの状態となり腸へ送られます。熱変性をうけたたんぱく質が低温殺菌牛乳に較べて急速に体の中に取り込まれます。牛乳を飲むとすぐ下痢をする人や、アトピーの原因に関係があるようです。

もう一つこの間、日常用語の中にある仏教用語を調べていたら見つけた小咄。
「醍醐味」
この言葉もともと仏教用語で乳製品の事なんです。
「醍醐」とは牛や羊の乳を精製した濃厚で甘みのある液汁。
仏教では乳を精製する過程の五段階を「五味」と言い、「乳(にゅう)」「酪(らく)」「生酥(しようそ)」「熟酥(じゅくそ)」の順に上質で美味なものとなり、最後の「醍醐」で最上の味を持つ乳製品が得られるとされた。
「醍醐」は今でいうチーズとかヨーグルトみたいな物だったらしい。

牛乳は日本人にあわないからだめ、というのもこの事を知ると疑問に思えてくる。
牛乳が入ってきたのは欧米化が進んだ明治とか戦後とか考えられている人も多いと思うけれど、実際はもっと古くて平安時代の前、飛鳥時代と言われていて貴重な物であったために王族をはじめとする特権階級の人しか口に出来なかったかもしれませんがあったわけです。
そう考えると日本人が牛乳を飲みだしてから1500年たってるわけです。
最低でも20回は遺伝子が受け継がれたはず。
勿論牛乳飲んでお腹の調子が悪くなったりする人は要注意ですが、そうでないならそんなに一括りに牛乳を悪者にするのもいかがなものかと思います。

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