釧路の旅〜野鳥観察
釧路では見たかった野鳥のだいたいは見る事ができました。
釧路と言えば真っ先に思い浮かぶ鳥、丹頂鶴。
タンチョウ Grus japonensis 絶滅危惧II類(VU)
北海道と、ユーラシア大陸に分かれて二つの個体群がある。
北海道の個体群は1924年に約30羽まで減り、その後保護活動を経て現在は1000羽ほどに回復。それでもまだまだ少ないですよね。
釧路湿原付近ではいくつか冬場の給餌場を設けています。
翼を広げて求愛のダンス
息が白く吐き出されているのが見えます
上記は阿寒国際ツルセンターグルスで撮ったもの。給餌を行なっているので沢山の鶴が集まります。
こちらには団体バスも来ていて、海外からも大砲カメラを携えて沢山のカメラマン達が来ていました。
丹頂っていかにも日本らしい美しい鳥ですものね。
因に頭の赤く見える部分、ここには羽根が生えてません。皮膚的なもの。
トサカのような感じの部分です。興奮すると赤みが増すんだとか。
こちらは自然の川の中にいるタンチョウ達。
夜はこういう川の中で眠っているそうです。
青空を飛ぶオオハクチョウ
ゴジュウカラ。
美女平で苦労して撮ったゴジュウカラも、釧路にはわんさか普通にいる。
地面を一生懸命ほりほりして何か見つけたらしい。
こちらは多分ハシブトガラ(コガラかも?)
この子もシジュウカラくらい普通にいる。
こちらも見たかった野鳥の大鷲。
オオワシ Haliaeetus pelagicus 絶滅危惧II類(VU)
生息数約5000〜7000羽
世界でも最大級のワシ。
翼開張2.2M〜2.5M。
オオワシは大きくて格好良かった!
オジロワシも見れたんだけど、写真にはおさめられず。
他にはエゾフクロウが見たくてガイドさんが知っているポイントへ案内してくれたんだけど残念ですが不在でした。
雪の上に足跡があって随分近くまで寄っている跡があったので
嫌がって逃げてしまったのかもしれません・・。
他に勉強になったのが釧路湿原野生生物保護センターに寄れたこと。
釧路湿原野生生物保護センターは環境省の施設施設と研究施設があります。
研究施設は猛禽類医学研究所というのがあって調査や、怪我や病気で保護された野生生物の治療を行なっています。
この猛禽類医学研究所の獣医さんが有名な方でテレビでも拝見したことがありました。
私達を案内してくれたネイチャーガイドさんは漁師さんでもあり、
こちらの研究所にも保護されている鳥達の為に魚を卸している為、その獣医さんともお知り合いなのだとか。
ご不在でお会いできなかったのですがお会いしてみたかったなぁ。
ガイドさんからの話によると、電車とワシがぶつかってしまう事故も多いそうで
他に深刻なのは、鉛中毒。
エゾシカの猟が行なわれているのですが、その猟で殺した鹿をそのまま置いておくと鳥達が屍肉を食べにやってきます。
その猟に鉛の弾が使われていると屍肉と一緒に残った鉛の破片を食べる事で鳥が鉛中毒になります。そして死んでしまいます。
勿論仕留められずに逃げてしまった鹿がその後死んでワシに食べられる例もあると思いますが、
ガイドさんも言っていましたが、シカ猟(実際エゾシカが増えすぎて困ってはいるのですが)をするハンターでも
ただ「動物を殺す」のが好きな人も中にはいて
そういうハンターは殺すだけ殺してそのまま放置。
私達も一日目にある道を通った時「あの人なんか怪しいな」とガイドさんが言っている森の中の人を見て、
翌日同じ場所を通ったらやたらにカラスやオジロワシが集まってる。
どうも仕留めた鹿をそのまま放置してありそこへ鳥が集まってきたようでした。
この鉛弾を使わなくても猟はできるわけで、北海道では規制があります。
今までも鳥獣保護法に基づいて鉛弾の使用を禁止していましたが鉛中毒が後をたたないので
ハンターが鉛弾を「所持」しただけでも刑事罰を科すようになるそうです。
一日でも早く鉛中毒が根絶する日がくるといいですね。
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コメント
丹頂鶴って美しいですね~。
鳥は得意ではないですが、鶴はスッと足も長くて綺麗だなーと素直に思います。
絶滅しないで欲しいです。
投稿: chocolatm | 2014年3月16日 (日) 20時22分
>chocolatmさん
そういえばJALの鶴丸も丹頂鶴ですよね!
昔の絵から見ると、どうも昔は北海道だけでなく本州でも見られたそうなんです。
またそういう景色が見られるようになればいいですよね。
投稿: cherie | 2014年3月17日 (月) 20時11分