ケアンズの旅〜ヒクイドリ
ケープトリビューションまで行った目的のひとつはカソワリー(ヒクイドリ)を見たいと思ったから。
クイーンズランド州を代表する鳥です。
世界一危険な鳥としてギネスブックに登録されていたこともあります。
大きな足と爪でキックされるとすごい力らしく、人の死亡例もあるそう。
でもヒクイドリはただ単に凶暴でむやみに人を襲ったりするわけではありません。
彼らなりに理由があるでしょう(縄張りだったり子育て中だったり)
世界遺産である熱帯雨林を語る上でかかせない鳥でもあります。
ヒクイドリは果物を主とした雑食性で広い縄張りを持ち、1日20キロも歩き回って餌をさがします。
沢山の果物を食べ、種を排泄することで熱帯雨林の生態系を支えています。
そして変わっているのが子育てするのはオスだけという事。
珍しくオスよりメスの方が体が大きくて強い。
メスは卵を産むとオスに抱卵も子育ても任せて、また他のオスとの間に卵を産む。
一夫多妻ではなくて一妻多夫制の鳥なんです。
ディスカバリーセンターのカソワリーの模型。
大きいのがメスで、子どもを連れてるのがオス。メスは体高も高く私より全然大きい。
ケアンズに探鳥に行ってもヒクイドリを見られない人も多いらしいし
見れたらラッキーなのかな、と思ってケープトリビューションへ向かいました。
ディスカバリーセンターへ寄った後、トリッシュからヒクイドリのポイントよ、と教えて貰った所へ行ってみました。
車を止めて遊歩道に入ってみたら、なんとすぐにヒクイドリがいた!!
大きい!恐竜みたい!
ヒクイドリ Southern Cassowary Casuarius casuarius 絶滅危惧II類(VU)
あわわわわ・・出会ったこっちがちょっと緊張。
そしてこのヒクイドリはオスで、二羽雛を連れていました。
雛の方はこちらに興味津々で、何でか近づいてきます。
目の色が綺麗〜
あんまり雛が近づいてくるので、父ちゃんのキックが怖いのでこちらが後ずさりするほど。
刺激しないようにそーっと観察。
しばらくしてヒクイドリは雛を連れて森の奥に消えて行きました。
ケープトリビューションへの道はカソワリー注意の看板がいくつもありますが
後にも先にもヒクイドリを見られたのはこの時だけでした。
宿に戻ってきてからトリッシュにカソワリーのお父さんと雛を二羽見れたよ!って報告したらすごいすごいと一緒に喜んでくれました。
まさかこんなにすんなり見られると思ってなかったので驚きでしたが、本当にラッキーでした。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント