2018年7月27日 (金)

三食ごはん

以前にも「花より青春」の記事でちらっと書いた韓国バラエティー番組の「三食ごはん」
すごく面白くて配信されていて見られる分は全て見ました。

「三食ごはん」は花より~シリーズと同じtvN制作、ナPDの番組です。
ナPDはtnNの名物プロデューサー。
プロデューサーだけど、しょっちゅう画面に見切れたり、音声が入ってたり
打ち合わせ場面だと普通に出てきたりします。
「水曜どうでしょう」の藤村に近い感じかな。
実際4年ほど前に藤やんとナPDの対談もありました。

「三食ごはん」は俳優やアイドルが農村だったり漁村だったりの田舎で
昔ながらのかまどのある家に住みながらとにかく自分達で毎食ごはんを作るという番組。
食材は野菜は自給自足だったり、魚釣ったり、肉は農作業の対価としてお金貰って買ったり。
日本のダッシュ村や、黄金伝説みたいな趣旨の入った番組です。
今のところ順番に「三食ごはん」「三食ごはん漁村編」「三食ごはんチョンソン編」「三食ごはん漁村編2」「三食ごはんコチャン編」「三食ごはん漁村編3」「三食ごはん海牧場編」と7つあります。
私は最後の「海牧場編」だけ見れてないのですが「漁村編3」まで見ました。

「三食ごはん」「チョンソン編」はチョンソンという農村が舞台。
「漁村編1」「漁村編2」はマンジェ島という船で数時間かかる離島が舞台。
「コチャン編」はコチャンという農村が舞台。
「漁村編3」「海牧場編」はトクリャン島というマンジェ島よりは陸と近くアクセスのいい島が舞台。

チョンソンが舞台の2つのシリーズと、漁村編3はナPDのミューズ(笑)とも言える
俳優のイ・ソジンが出演しています。チョンソン編までは2PMのテギョンと。
ソジンは、もともと家柄のいいお坊ちゃまで、大学はニューヨーク市立大卒の元祖インテリ俳優。
料理も出来ないし、いつもナPDにぶつくさ文句を言ってて結構発言は俺様っぽい感じがするんだけど
案外地味な作業とかしているし、何気なく気を使っているし発言の割に本当は根はいい人。
そういう所がお茶の間にウケていてずっと起用され続けているんでしょうね。
(ソジン自体は「おれはやめてもいいんだ!いつまでやらせるんだ!」とか言ってそうだけど 笑)




漁村編1・2とコチャン編に出ているのは
俳優のチャ・スンウォンと、ユ・ヘジンと、ソン・ホジュン。(コチャンからはナム・ジュヒョクも)
チョンソン編までのソジン達もいいんだけど、私は最近は韓国ドラマも見るけど
もともと韓国映画のファンなので映画俳優のチャ・スンウォンとユ・ヘジンが出てるのが大きい!
そして途中で合流してレギュラー化したソン・ホジュンは大好きなドラマ「応答せよ1994」に出ていたし
「花より青春」でも応答せよメンバーと出ていて大好きなので嬉しい組み合わせでした。
もともとチャ・スンウォンとユ・ヘジンは同い年で下積み時代からの友人同士。
なんか、普通のイメージだと強面のチャ・スンウォンがお父さん役、名脇役のユ・ヘジンがお母さん役っぽい組み合わせなんだけど、これが逆なのがいいんですよね~
身長188cm強面のチャ・スンウォンは何故かすごく料理上手でなんでもパパッと作れて、しかも見た目に反して小言が多くおばさんみたいなので「チャジュンマ」というあだ名が生まれるほど。
(チャ+アジュンマ(おばさん)で「チャジュンマ」)
ユ・ヘジンは韓国映画界ではお馴染みの名脇役。でも最近は人気が出て主演もしていますね~
お顔は決して男前とは言えないまぁブ男なんですが(笑)味があるんですよー
そして、お父さん役のユ・ヘジン、売れない時代に大道具とか手伝っていたのもあり、大工仕事が得意で頼りになります。
漁村編では果敢に釣りに挑戦しますが、あんまり釣りの才能はないみたいで釣果が振るわなかったけど(笑)
コチャン編でも草刈り機をしょってもくもくと草刈りしたり、小屋を作ったり。
全然かっこよくないヘジンさんがちょっと頼もしくカッコよく感じてくるんですよね~(笑)
そして長男役のソン・ホジュン。ホジュンは同世代の花より青春の時よりも「三食ごはん」の方が
先輩たちに囲まれて、最初おどおどしてるんだけど、静かに2人のサポート役に徹して信頼を得ます。
コチャン編でチャジュンマが「ホジュンは優しい、着ている洋服までもが優しんだ」と誉めますが
ホジュンは本当に謙虚で優しいんだけど、たまーに先輩のいないところで毒舌っぽいところが入るのが面白い。
しかしコチャン編を見ててつくづく感じましたが、ホジュンは顔が綺麗ですね~
あんまり韓国人ぽくない目が大きく彫の深い顔立ちで正統派のハンサム。
一緒に食事している場面でホジュンが映って、次にヘジンさんが映ると「ヘジンさんつくづく不細工だな~」って思う(笑)





「漁村編3」からはイ・ソジン、神話のエリック、ユン・ギュンサンが出演。
「コチャン編」でもそうだっだけど、ゲスト出演はなしでレギュラーのみ。
シリーズ通して見ていても、私はゲストなしの方が好きだなぁ。
女性ゲストがくるとソジン達が浮足立つんだけど、なんとなくいらないなーって思っちゃう。
料理上手な人が来ると楽しいんだけどね(パク・シネちゃんとかチェ・ジウとか)
「漁村編3」の料理担当はエリック。彼もびっくりするほど料理が上手。でも作るのが遅い(笑)





同じ料理部のチャ・スンウォンとエリックの違いを考えてみた。
チャ・スンウォンの方がどっちかと言うとやっぱりお母さんっぽい。
手際がよくて切るのなんかも早い。完璧を求めてなくてところどころ野菜の皮がついてても大丈夫なタイプ。
味付けも感覚でやっているので、最終的に美味しい物が出来ていればOK!という感じ。
そして自分は後で良くて、家族(ヘジン達)に美味しい物を食べさせてあげたいという思いが強い。
エリックの料理はもともと体にいいものを自分で食べたいという思いから料理を始めたみたいだけど
料理本とか料理番組を参考にして、結構几帳面に料理に取り組んでいる感じ。
どちらの作る料理も美味しそうで、最近では韓国料理をつくる参考にかなりさせて貰ってる。
今まで韓国料理屋さんのパンチャンで、家庭料理的で美味しいなーと思って自分で料理本を見て作っても何だかちょっと違ったりしたんだけど
「三食ごはん」を見ていると、韓国の家庭料理はこうやって作ってるんだ!って感覚でわかる。案外砂糖の量が多かったり。
どっちかというとエリックの料理の方が味の想像がしやすい。チャジュンマの料理はジュヒョクのお母さんが再現しようとしたけどできなかったように、家庭料理により近い分、多分何かが違うんだと思う。
チャジュンマいわく「サラン(愛)の味」なんでしょうね~(笑)

そして「三食ごはん」と言えば毎回出てくる動物達。
チュンソンでは山羊の親子、雑種犬ミンキーと子犬達。
マンジェ島ではチワワのサンチェと白猫のポリ。
コチャンではアヒル農法のアヒル達とヘジンの飼い犬のコーギーのキョウル。
トクリャン島ではギュンサンの飼い猫の長毛猫のクンとモン。
そして毎回必ずいるのは卵をもたらせてくれる鶏たち。

人が住んでいる家を借りて撮影するので、ミンキーはもともとこの家の飼い犬でした。
テギョンがすごく可愛がっていて、ミンキーと子犬達を引き取りたがったのですが
子犬一匹だけを貰える事になりました。でもその後他の兄弟犬は管理不足という事で動物愛護団体に引き取られ
ミンキーはオーナーさんが視聴者の方に売ってしまったらしく消息不明・・
テギョンはすごく可愛がっていたから、それなら最初からミンキーと子供たちを譲ってほしかった。
こういう事を踏まえてか、この後から動物たちの扱いに番組としてもより注力を注ぐようになったみたいで
サンチェとポリはスタッフが飼うことになり引退しました。
キョウルとクンとモンに関してはそれぞれの出演者達のペットを連れてくることに。
いつもと違う環境で動物たちのストレスにならないと言えばうそになりますが飼い主と一緒にいられるのでまだいいかな。

あと、似ているような食文化でも圧倒的に違うな~と思うのが作法。
お箸を立てて揃えたり(つい日本人だとお行儀悪い!って思っちゃう)
一番違和感があるのが、チゲみたいな汁物を机の中心に置いてそこからみんながスッカラ(スプーン)で直接すくって食べる事!
日本もお鍋はあるけど、とんすいで取り分けて食べるけど、直接なのは何か汚い~って思っちゃう。
あと、多分現代風の都会のキッチンでは違うと思うけど、三食ごはんで暮らしている韓屋のような作りだと
みんな床で料理をしてるんですよね~
ドラマなんかでもジョンを大量に作るのに床に新聞紙引いて作ったりもしてますよね。
何か床で調理ってやっぱり汚いと思っちゃう・・・

「海牧場編」はまだdtv配信されてなくて見れてないんだけど見たいな~
回を追うごとに若干食料調達のルールが甘くなってきてるような気がするけどそれでいいと思う。
漁村編とか最初食料が無さ過ぎて可哀想だったもん(笑)

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2018年6月24日 (日)

チーズインザトラップ

たまたま韓国ドラマ繋がりのブロガーさんがオススメして知ったのが、韓国のweb漫画サイトのXOY。

韓国は割とウェブトゥーンというデジタルコミックが盛んなのは知っていたけど
韓国語だろうしと読んだことがなかったら
日本語版のサイトもあって、日本人の漫画家さんも描いてるよう。
読むのは無料ですが、広告とかなのかな?きちんと作家側にもギャラは支払われる仕組み。
韓国ドラマもこのウェブトゥーンが原作のものも沢山あります。
私が大好きなドラマのミセンもウェブトゥーンが原作。
最近は日本でも漫画原作のドラマや映画が多いしですしね。





もともとウェブトゥーンが原作でドラマも見たいと思っていたのが「チーズインザトラップ」という作品。
この夏日本で映画の公開も決まっています。
ドラマ版のヒロインはキム・ゴウンで、彼女は未整形だろうなーという顔立ちですが
映画「コインロッカーの女」や「ウンギョ」で若手では演技派の女優さん。

とりあえずXOYで漫画は完結してるし、調べたらドラマ版は漫画が完結する前に最終回を迎えたらしく、ドラマの終わり方の評判はあまり良くないらしく漫画を読む事にしました。
チーズインザトラップは、見るまでなんとなく普通のラブコメだと思ってました。
でもこれがなかなか良い意味で裏切られましたね。

日本語版は登場人物の名前も、地名も日本に合わせてあるので韓国文化を知らなくても違和感なく読めると思います。
物語としては主人公達の大学生活が主で、休学とか復学というワードや留学という設定になっているところは男子学生に限ってですが、これは韓国ならではの徴兵制が影響しています。

主人公の赤山雪、青田淳先輩、河村亮の3人が軸になっていて、亮の姉の静香だったり、大学の仲間の問題だったり色んな登場人物が出てきますが
これがなかなか曲者揃い、でもここまでひどくないにしろ現実にもいるような人々。
雪と先輩の関係とか一筋縄ではいかなくて、
かなり色々な場面で人間の深層心理をついてくる漫画でした。


絵柄も読みやすいです。韓国の漫画家さんはそんなにわかりませんが、この作者さんとかは色んな日本の漫画家さんに影響受けてそうなだなーと感じます。顔の描き方とか。
どこか吉田秋生っぽかったり、高橋留美子っぽかったり、浦沢直樹っぽかったり。
でも大胆なカット割だったり、構図とか良いと思う。

物語としては、人のダークな部分だったり、トラウマだったりを描いているので日本の漫画の「彼氏彼女の事情」に少し近いところがあります。
ウェブ漫画といっても300話と長いのでじっくり描かれているし、冒頭から過去と現在が交互に描かれていてわかりにくさを感じますがどんどん面白くなってきます。

家族とか友達とか先輩後輩、恋愛感情だったり、なかなかうまくいかない思いをみんな抱えていながら生きてきて
理不尽な思いだったり、普通に過ごしてきたはずなのにトラブルに見舞われたり。

そして、この漫画は伏線回収が素晴らしいです。
ちょっとしたコマがあとあとに意味をなしていた事に気がついて、読み返してもまた面白い。

ライトなラブコメでは決してないですが、読み応えのある作品が読みたいならチーズインザトラップはオススメです。

他にXOYでは「私は整形美人」も読みましたがこれも面白いです。
日本語版まだ完結してないので途中までですが。
こちらの作品もドラマ化が決定しているそう。
まだ連載中ですが1番人気の「外見至上主義」も面白い!
こちらは男性漫画家さんですが、男女問わず楽しめると思います。
出てくるキャラがみんな面白くて好きです。
バスコとか可愛すぎる。

あと、グク(ソ・イングク)の復帰決まりましたね〜
10月からのtvNドラマ「空から降る一億の星」!
こちらのドラマはキムタクと深津絵里が出てた日本ドラマのリメイク。
そのドラマ見てないのでわからないんだけど、グク(キムタク)の役柄は影のある役みたいなので楽しみです。
グクは演技がうまいので、悪い役やって欲しかったんですよね〜いいわ〜汚れ役。

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2018年5月11日 (金)

しばらく前に見た映画

書いたものの放置してあった記事。
だいぶ前に見た映画など。

最近は韓国ドラマはちょっとお休みして、ぼちぼち映画を見てます。
その中で印象に残った映画をいくつか。

ちょっと前に話題だった映画2本、「ララランド」と「君の名は」を見ました。



「ララランド」は恋愛物のミュージカル映画っていうくらいの予備知識で見ましたが
見始めてしばらくして、見始めたことを後悔しました。
Gleeとかピッチパーフェクトみたいな歌うことをテーマにした物語は好きだけど
台詞が歌だったり突然踊りだすミュージカルは正直あんまり得意じゃない。
前半はかなり退屈だったんですが、ミアとセブがすれ違う後半に入ったあたりから果然面白くなって
私は後半部分の方が好きでした。
でも巷では前半はいいけど後半が面白くないという声もあって好みが分かれるみたい。
あとこの映画はラストシーンがとても良かった。
それぞれ別れて違う人生を歩んだ2人がセブのバーで出会って言葉を交わすわけではなく
目と目で会話をして、セブがミアにちょっと微笑んで頷くシーン。そこでほろっときました。
2人が別れてミアは別の人と結婚して子供もいて。セブは(多分)1人で。
でもその方がリアリティがある。




「君の名は」は新藤監督の映画は「言の葉の庭」は見たことがあって映像が綺麗で音楽がいい印象で
「君の名は」はあれだけ話題になっていたのに入れ替わりものってくらいの予備知識で鑑賞。
話もよく出来ていたし、確かに泣いたし良い映画でした。
でもなんであれだけ大ヒットしたのか謎ではあります。リピーターが多いようだったんだけど
実は私も一回見た後もう一回見ました。で、飽きずにもう一回見れた。
何で大ヒットしたのかは謎のままなんだけど、確かにもう一回見ても楽しめる。
そこがこの映画の不思議なところで魅力なのかもしれない。

印象に残った映画といえば2006年・オーストラリア映画の「明日、君がいない」



監督・脚本のムラール・K・タルリがこの作品を撮った時なんと19歳。
午後2:37に校内の誰かが自殺したところから始まり、
さまざまな登場人物が出てきて、最終的に誰が自殺したのかがわかる。
優等生のマーカス、マーカスの妹のメロディ、Jock(体育会系ヒーロー)のルーク、
ルークの彼女でQueenBee的なサラ、ゲイである事をカミングアウトしているショーン、
転校生で体に障害があるスティーブン。
メロディは兄マーカスに性的虐待をされて妊娠し、男女問わず人気者のルークは実は隠れゲイでショーンと関係がある。
それぞれに悩みがあって自殺するような原因がありそうに見える。
でも結局自殺したのはケリーという女子学生で、ケリーはマーカスの事を好きだったり
優しい性格でいじめられているスティーブンに声をかけてあげたりと
あくまで物語では目立たないでひっそりと存在してる。
だからケリーが自殺した原因は誰にもわからない。
上記の6人はある意味派手なストーリー性のある人生で主人公になりうるキャラクター。
でもケリーは、あの子ケリーっていう名前だったんだ。で終わるような女の子。
現実はこんな風なのかもな、と思った。

韓国映画も変わらずぼちぼち見てます。
「彼とわたしの漂流日記」「結婚前夜」「怪しい彼女」「音痴クリニック」「ビューティー・インサイド」「僕の妻の全て」「今日の恋愛」「その日の雰囲気」「レッドカーペット」などなどジャンル問わず。
見た中で、同性愛というテーマが物語の中にあったのが「私の少女」と「ハイヒールの男」



「私の少女」は田舎に左遷された警察官ヨンナム(ペ・ドゥナ)と家族から虐待を受けている少女ドヒ(キム・セロン)の交流の話なんだけど
ヨンナムが左遷された原因がレズビアンだったって事なんだよね。
物語の中でもそれを田舎町の人にも知られ、あらぬ疑いをかけられる。



「ハイヒールの男」はサイボーグと呼ばれるほど強面でムキムキの刑事であるジウク(チャ・スンウォン)
は実は心は女性で刑事をやめ性転換手術を受けて女性として生きたいと思ってる。
物語的にはコメディではなくて、がっつりハードボイルド。
チャ・スンウォンと言えばドラマ等にも出てる俳優さんだけど、出演ドラマは見ていなくて
私的にはバラエティの「三食ごはん・漁村編」に出てくるチャジュンマ!(チャ+アジュンマ‘おばさん‘でチャジュンマ)
ここでも長身の強面ながら、すごい料理が得意で綺麗好きで一家のお母さん的役割。
「ハイヒールの男」では女性になりたい役なので女装するシーンがいくつかあるんだけど
それが意外や意外、綺麗でびっくり!あんな男くさい人なのにメイクすると綺麗なの。
背はびっくりする程大きいけど。188cmに+ハイヒールだもんね。
両方ともなかなか周囲に同性愛者だってことが受け入れてもらえないんだけど
韓国ってかなりLGBTに関して閉鎖的な社会みたいですね。




「ビューティー・インサイド」は眠ってしまうと毎日性別も、年齢も、人種までも変わってしまう男性が恋をして
そのことを受け入れてくれた恋人とのストーリーなんですが面白かったです。
この毎日変わってしまう主人公を色々な役者さんが演じているので、韓国映画・ドラマ好きならより一層楽しめる。
一番初めはキム・デミョンでミセンのキム代理!他にはミセンのキム・ヒウォンだったり
パク・シネちゃんとかパク・ソジュンとかユ・ヨンソクとか好きな俳優さんいっぱい。
チョン・ウヒとかキム・サンホとか実力のあるいい俳優もいっぱい。イ・ジニクも出てましたね。
雪の中、別れを告げるシーンでは昨年事故で亡くなったキム・ジュヒョクさんでした。
あのシーン、この映画の中で一番美しくて好きなシーンでした。
雰囲気のある俳優さんだったのに残念です。
日本人で唯一上野樹里ちゃんも出演してます。上野樹里ちゃんは「のだめ」が韓国でも放送されていて人気だったらしいですね。
出てくる俳優さんは多いですが、ウジン役がほとんどなので他の登場人物は少ないです。
でもウジンの親友のサンベク役は「応答せよ1988」のドンリョン!なかなかいい味でした。
イスの姉はイ・ミドさん。私この女優さん大好きなんですよね~名脇役。いとうあさこさんに似てます。
「レッドカーペット」にも出てて目力のくだりのミドさんのシーンを見るだけでも価値があります。

昔はよくイタリア映画とかフランス映画とか見てたんだけど最近はめっきり。
その時の気分で自分の中で流行がありますよね。
同僚から中国映画をオススメされたので、中国映画ってほとんど見た事ないんだけど見てみようかな。

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2017年12月30日 (土)

マイPSパートナー

GyaOにて無料配信されていたので鑑賞。
1/12まで無料配信中です。

2012年 韓国映画
マイPSパートナー




韓国ドラマでも人気のチソンと、キム・アジュン主演。

この映画、私かなり好きです。
R18で、下ネタ満載な映画なんですがストーリーとしては切なくて
種類としては、これまた大好きな映画パク・ヘイル、カン・ヘジョン主演の「恋愛の目的」に近い。

タイトルのマイPSパートナーの“PS”ってPhoneSexの略なんです。
物語は、ソングライターを目指すも芽が出ず長年付き合った彼女に振られ、未練タラタラのヒョンスン(チソン)。
ある晩、携帯に電話がかかってくると、相手の女性は突然PSを始める。
電話の相手はランジェリーデザイナーの卵のユンジョン(キム・アジュン)で5年付き合っている彼氏とのマンネリ打破の為にPSをしようとしたところ、買い換えたばかりのスマホだった為、間違い電話でヒョンスンに繋がってしまっていた。
慌てて切ったけれど、時すでに遅し。
数日後、酔った勢いで今度はヒョンスンからユンジョンへ電話する。
最初は喧嘩越しだったけれど、だんだん愚痴を聞きあうようになり、電話友達になる。

以下ネタバレあり

2回目の電話の時から、ぶっちゃけトークで仲良くなっていく2人。
顔も名前も知らない同士、気兼ねなく何でも話せる仲になっていくんですよね。
ヒョンスンは元カノに未練タラタラだし、ユンジョンは中々プロポーズしてくれない彼氏は実は浮気している事も知っている。
ヒョンスンから「会わない?」って提案されて一回断るも、飲み会で浮気相手が会社の後輩だったと知っていたたまれなくなって会う約束をするユンジョン。
噴水の前で初めて会うヒョンスンとユンジョン。
その後勢いもあってホテルに行くけど、やっぱり無理、ってユンジョンが拒否する。
でも同じ部屋でヒョンスンに電話越しで話を聞いてもらって、最終的には体を重ねる2人。

このね、シーツを被った2人が重なるシーンが灯りの感じとかすごくロマンティックで美しいラブシーンでした。



そしてどんどん距離が近づいていく2人。
元カノにあって落ち込んで雨の中ずぶ濡れになって子犬のように泣いているヒョンスンを励ますユンジョン。
ヒョンスンの家に行ってユンジョンの声で曲を作るヒョンスン。
「才能あるよ、音楽続けなよ」って言ってくれるユンジョン。
友達に嫌味を言われたユンジョンを庇ってくれるヒョンスン。
もうどんどんお互いの事が好きになっていっちゃってるんですよね。

でもそんな時にあんなに待っていた彼氏からのプロポーズ。プロポーズを受ける。
ヒョンスンも元カノからよりを戻そうと言われ元鞘にもどる。
でも、もう心はヒョンスン、ユンジョンお互いに向いてしまっているのにタイミングが合わないですれ違ってしまう。

ユンジョンの結婚式の当日、友達と旅行に行く予定だったのに想いを伝えてない‼︎と思い直して引き返し、走るヒョンスン。
会場では結婚式真っ最中で祝歌が歌われていたところに乱入して、
自分も美しい花嫁に祝歌を贈ると突然ギター片手に歌い出すユンジョン。

このシーンも大好きです。
この曲(映画のテーマ曲にもなってる)本当に良い曲なんですよ。
最初は普通の歌詞なんだけど、途中からヒョンスンとユンジョン、お互いの関係を表してる卑猥な歌詞で会場がざわめくんだけど
なんか卑猥な歌詞なんだけど、率直で本当にこの映画の中では重要で。
だってタイトル“Show me your panty”だもん。

チソンは決して歌が上手い訳じゃない(下手でもないけど)けど、ヒョンスンはシンガーソングライターでなくソングライターの役なので上手すぎなくてよかったと思う。

この曲を作った人って映画の中にもチラッと出てくるシン・ヘチョルさんなんですね。
シン・ヘチョルさんは1990年代から活躍しているK-POP界の大物ミュージシャン・プロデューサーだったらしいのですが2014年に46歳の若さで亡くなられました。
その死亡原因が医療事故っていう…
名曲を沢山生み出された方(私の好きなドラマ、応答せよの曲もだった)らしいので残念ですね。

結婚式をぶち壊した形になってしまったけど、ユンジョンも彼氏が浮気相手を式に招待してるのを見て問い詰める。
式場から飛び出すユンジョンを追って愛してると告白するヒョンスンだけど、ユンジョンは去ってしまう。

季節が変わって、ユンジョンは念願だったランジェリーショップをオープンさせて、ヒョンスンもソングライターとして成功していてラジオ番組に出ている。
友達のふりをしてラジオのコーナーでヒョンスンの作った曲を歌うユンジョン。
“Show me your panty”は歌詞を変えて“Show me your heart”という曲になってる。
声でユンジョンだと気がついたヒョンスンはお互いらしい台詞で愛を確認する。

この最後のラジオの電話越しもオシャレな終わり方で良かったです。
電話で始まった2人の関係だから電話で終わる。
会話の内容も2人らしい、2人にしかわからない世界で。

チソンの歌う“Show me your panty”もいいけど、キム・アジュンの歌う“Show me your heart”も美しい歌声でアレンジも好きで
思わず二曲ともダウンロードしてしまいました。

脇役で元カノ役はシン・ソユル。応答せよ1997のユジョンだ!
結構良い脱ぎっぷりで脱いでます。
あとヒョンスンの友達役で映画やドラマでよく見るキム・ソンオがでてました。
キム・ソンオさん本当に色んな作品でお見かけします。この方、瞳の色が独特で綺麗なんですよね〜
韓国の俳優さんって時々こういう瞳の色が薄い方がいますよね。

あとこの映画で良いなと感じたのが照明。
上記のベッドのシーンもそうだし、夜のシーンが多いけど照明が全編通して綺麗だった。

卑猥な台詞も多いし、R18な映画だけど
テーマとしてはお互いを尊重して想い合える2人の物語ですごく良かったので
こういう映画を食わず嫌いしないで見て欲しいと思った映画でした。

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2017年12月21日 (木)

密偵

新宿シネマートで公開されている韓国映画「密偵」を見てきました。




1920年代、朝鮮半島を日本がと統治していた時代。
武装独立運動団体「義烈団」と日本の警察との攻防戦。

日本警察のトップは鶴見信吾演じる東。
朝鮮人でありながら日本警察で働くのが主演のソン・ガンホ演じるジョンチュル。
義烈団のリーダーがイ・ビョンホンで、隊長がコン・ユ演じるウジン。
日韓でなかなか豪華な出演陣です。

韓国映画にしてもドラマにしても現代劇でないもの(史劇)は特に好きなジャンルではないので見る事が少ないんですが
1920年代のファッションとか、西洋文化が入ってきて入り混じっている感じの風景や建物とかは好きです。
歴史的な背景で不勉強なのでこの当時の日韓の関係でわからない部分もあるんですが
こういう映画を見ると改めて調べてみようかな、という気持ちになります。

主演のソン・ガンホが一番日本語での台詞も多いんですが結構上手でした。
ソン・ガンホは好きな役者なので出演作はつい見ちゃう。今度公開するタクシードライバーも見たいな。
コン・ユはトガニだったり社会派の映画に出ている分には好きなんですが
なんとなく顔の好みからしてラブストーリーは見る気が今まで起きなかったんだけど
今回ちょっとかっこいいのかも?って気がしてきました。背が高くてスタイルがいいですね。
映画館を出た後におば様達が「かっこよかった~」って言っていたので多分コン・ユさんペンなのかな。
ポスターにもバーンと出ているイ・ビョンホンは友情出演程度の時間しか出てません。

2時間20分と長めな映画なんですが、案外飽きることなく見れました。
あと、さすが韓国映画、拷問のシーンがえぐいです。

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2017年11月30日 (木)

ハロー⁉︎ゴースト

ちょっと前に見て、すっごく良かった韓国映画。
韓国映画は割と見ているんだけど、なぜかノーチェックだった作品。
この映画のすぐ後に「息もできない」を見て、こちらも猛烈に心を揺さぶられて
周囲に激しくオススメしているんですが、「息もできない」は見る人の好みが分かれる映画だと思うので
ライトな映画が好きな方にはこちらの「ハロー!?ゴースト」をプッシュしてます。



ハロー!?ゴースト 헬로우 고스트 2010年 韓国映画





ストーリーは
孤児として育ったサンマン(チャ・テヒョン)は生きる事に疲れ、何度も自殺を図る。
その度に失敗して、ある日川へ飛び込みまたしても助かってしまい病院へ運ばれたあと
何故か幽霊が見えるようになって
ヘビースモーカーのおじさん幽霊、泣いてばかりいるおばさん幽霊、エロじじいの幽霊、
食いしん坊の少年の幽霊の4人に憑りつかれてしまう。
霊媒師に相談に行ったところ、4人の願い事を聞いてあげるよう助言される。
サンフンは仕方なく願い事を叶える手助けをはじめるのだが・・



この映画は、絶対に、絶対に!!ネタバレを読んではいけません!
見てない方、ものすごくオススメな映画なので是非ネタバレ読まずにまず見てください!!


以下ネタバレあり


途中まで見てて、すごく盛り上がりがあるわけでもなくライトなコメディって感じて
普通の映画だよな~って見ていたんですが
それが残り10分、ゴースト達がサンフンの家族だってわかった途端
キムパを食べながら「!!!!」と気がついたサンフンと同じく「!!!!」ってなりました。
そこから涙腺崩壊(笑)
市場で食事の材料を買い物する時に、キムパ(海苔巻き)にはセリなのよ、
っていう所を、あとで気がつかせる演出とか巧い!と思う。
ゴースト達が家族だったってわかると、今までの行動がパズルを埋めるように理解できる。
サンフンのお父さんであって、お母さんであって、お兄ちゃんであって、おじいちゃんだったゴースト達。
この映画のうまいところは、なぜかラスト10分までゴースト達がサンフンの家族だって気がつかせない事。
気がつけば気がつきそうなんだけど、何でか気がつかないんですよね~



韓国映画はジャンルとしては多分一番サスペンス・バイオレンス系を見てるんだけど
ヒューマンも良い作品多いですね。

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2017年10月17日 (火)

ミセン

これまた韓国ドラマのレビューなんですが、
このドラマもすごく良くて語れるなぁと思ったので書きます。

ミセンー未生 미생 2014年 tvN制作




このドラマは韓国ドラマのお馴染みの記憶喪失とか出生の秘密とかそういう要素は全くなく
一流商社で働くことになった若き主人公と、上司や同僚など会社で働く人々を描いた群像劇。
もともとは韓国サラリーマンのバイブルと言われてるWEB漫画が原作。

ストーリーは
幼いころから囲碁の才能があり将来を期待されプロ棋士を目指していたチャン・グレ。
しかしプロになる試験の時期に父親が病気で亡くなり、家計を支える為にもアルバイトをしなくてはならなかったりで囲碁に集中できず、結局プロになる年齢制限を越してしまい挫折する。
プロ棋士になる事しか将来を考えていなかったので高校も行っていないし高卒認定の資格を持ってるだけ。
社会人経験もなく日々アルバイトをしている26歳。
心配した母親がツテで知り合いの社長さんから商社のインターンの仕事を紹介してもらう。
商社のワン・インターナショナルは一流商社で、社員は大卒、英語は必須、第三外国語もあたりまえ。
そんな中で学歴もない、社会人経験もない、外国語スキルもない、ないないだらけのチャン・グレ。
周囲にはコネ入社と言われ、学歴のなさや語学力のなさを馬鹿にされることもありながら
囲碁で培った先を読む力や場を読む力、記憶力、勝負強さを駆使しながら奮闘する。

このチャン・グレの物語だけ聞くと、何にも出来なかった元天才棋士の青年が
たまたま入った一流企業で活躍するよくあるサクセスストーリーになるような気がしますが、
このドラマの良いところはそういう面が一切なく、失敗したり葛藤したり
社会の中でうまくいかない、もどかしい思いを抱える様子が非常にリアルに丁寧に描かれている事。

物語はチャン・グレだけのものではなく、
もう1人の主人公とも言えるグレの直属の上司であるオ・サンシクの組織の中で会社員として、上司として生きていく中の葛藤だったり
同期入社の新人達の上司からのパワハラに苦労する中で生まれる友情や
女性社員たちは男性上司からセクハラを受けたり、働く母親の苦労など
登場人物のひとりひとりの背景や物語がしっかり描かれています。

タイトルのミセン(未生)とは、韓国の囲碁用語でまだ弱い石で、死んでもいない、生きてもいない不確かな石という意味らしいです。

登場人物




<営業3課>

チャン・グレ(イム・シワン)
元天才囲碁棋士。学歴なし・社会人経験なしの主人公。
グレは高校をやめる時も先生が止めに来た位もともと頭が良いんだよね。
棋士って将棋やチェスもそうだけどIQの高い人が多いみたいだし。
でもグレは自分が棋士だったことは周りには自分からは誰にも言わない。
唯一「お前の事が知りたいんだ」って言ってくれた先輩のキム代理だけには家に招待して自分の過去を話す。
一番尊敬しているオ課長にも自分からは話した事はないんだけど。
囲碁という1人の真剣勝負の中だけで生きてきたグレは友達もいないし周囲との関わり方がわからない
そんな中で社内で自分ができる事を必死でやって段々周りに認めて貰えるようになる。
静かでひたすら我慢する修行僧(ドラマの中では長期服役囚の出所後って言われてたけど)のよう。
演じるイム・シワン君ですが「太陽を抱く月」(ドラマは途中で挫折)で見た時に綺麗な顔した子だな~って思ってました。
韓国男子俳優(シワン君はもともとアイドルだけど)の中では珍しく小柄。
公称より多分もっと小さくて160cm台なんじゃないかな。
でもこのグレという役柄には小柄なシワン君でぴったりだった気がする。

オ・サンシク課長(イ・ソンミン)
チャン・グレの直属の上司。当初課長でのちに次長に昇進。
ワーカーホリックな仕事人間で不正が嫌いで部下思いだけど、3人の子持ちで家族想いでもある。
社内では過去のしがらみから専務や派閥と対立している。ロシア語が堪能。
オ課長は理想的な上司ですよねぇ。仕事もできるし明るく冗談好きで部下思い。
でも出世街道からはちょっと外れたところにいるので、出世したい部下からはできない上司呼ばわりされたり。
でも3課の部下達からは猛烈に信頼されているし、同期のソン次長やコ課長には互いに心配しあったり。
グレの同期達の新人にも課が違っても積極的に声をかけて、さりげなく心配したり。
演じるイ・ソンミンさんは映画「さまよう刃」の刑事役で見た事のある俳優さんでした。
もうこの方以外オ課長は考えられないほどオ課長でした。

キム・ドンシク代理(キム・デミョン)
チャン・グレの直属の先輩。天パでぽっちゃり。
見た目も性格も優しいけど仕事はできる。日本語・中国語が堪能。
このね、キム代理大好きなキャラクターです。女性にはモテないけど面倒見がいいし優しい。
もともとは同期の駐在が決まった時羨ましがったりそれなりに上昇志向もあったけど
結局、オ次長もグレも会社から去ってしまい、残ってしまったキム代理は
「仕事がおもしろくない・・・」と呟いて、呼ばれてないのにオ次長の新しい会社におしかけ
「僕の席はどこですか!?」って来ちゃう。
オ次長とグレとキム代理で3人でぴょんぴょん輪になって喜んでて嬉しかった~

<グレの同期>

アン・ヨンイ(カン・ソラ)
同期の中では紅一点。資源2課。ロシア語が堪能。
インターン時代から大型の契約をとったり、仕事のできる女子。
でもそのできるがゆえに配属された資源課では先輩の男性社員達から
パワハラ、セクハラ的な扱いを受けて苦労する。でもそれに耐えて段々信頼を得ていく。
ヨンイは早い段階からグレの事を認めているんですよね。頭がよく勘もいい。
バリバリ仕事のできる女子だけど、家庭環境が複雑で元軍人で男尊女卑の父親からお金をたかられてる。
もうほんとヨンイの親は毒親。完全に機能不全家族でヨンイはACだなぁ・・
演じるカン・ソラちゃんは映画「サニー」でチュナ役だった子だ!
はっきりしたお顔の美人さんですよね。
ミセンには「サニー」に出てた役者さんが意外に出てる。
専務役のイ・ギョンヨンさんだったり(サニーだと現在のジュノ役)
オ課長の後任のキム・ウォネさんだったり(サニーだと先生。この方結構色んなドラマでちょいちょい見かけるけどいつも印象に残る)
ーーーハ代理(ヨンイの指導役)
関口知宏を彷彿とさせる眉毛が太い先輩。すごい女性を下に見ているタイプで最初むかつきました。
最終的にいい人になるわけじゃないけど、ヨンイに対してだんだんまともになってきてよかった。

チャン・ベッキ(カン・ハヌル)
ずっとエリート街道まっしぐらできた、そつのない男子。鉄鋼1課。ドイツ語が堪能。
ベッキは自分に自信があるんだけど、なかなか仕事を任せてもらえなくてもやもや。
学歴もないグレの方が積極的に仕事に関わらせて貰えて、社長にも褒められて
3課の上司たちとも楽しそうに飲みに行ってて、どんどん羨ましくなっちゃって嫉妬する。
でも基本的に育ちがいいのでインターン時代から他のみんなのようにグレに意地悪したりしないし
だんだんとグレの事を認めて助けるようになってく。
ベッキはヨンイの事が好きなんですよね。靴をプレゼントしようとする時とか
「頑張れ、ベッキ!」とつい応援しちゃいました。器用そうに見えて不器用なベッキ。
ベッキだけが、ヨンイの家庭の事情とか、偶然知ったグレの棋士時代の過去とか知ってる。
でもそういう自分が知り得た情報を他の誰かに話したりもしない。
ーーーカン代理(ベッキの指導役)
カン代理、最初はベッキに仕事させないし冷たそうでなんだよ、この上司。と思ってたけど
オ課長が誉めていた通り至極まともで良い先輩でした。

ハン・ソンニュル(ピョン・ヨハン)
ブルーカラーの家庭出身の現場第一主義。繊維1課。中国語が堪能。
お喋りで情報収集に余念がないムードメーカー。あだ名は壁犬。
インターンの早い段階からグレとは喧嘩したりもして打ち解ける。
ソンニュルは上司に恵まれなくて、何度も告発しようとして失敗して逆に自分の立場が悪くなって
一時期明るいソンニュルじゃなっちゃう時も。
なんか彼は顔がすごく似てるってわけでもないと思うんだけど、ユン・サンヒョンさんに似てません?
髪型のせいかもしれないけど、なんだろ雰囲気かな?
ピョン・ヨハンくん、今公開されてる映画「あなた、そこにいてくれますか」で見てたはずなのに全然気がつかなかった(゚o゚;;
彼も良い役者さんなんでしょうね。
ーーーソン代理(ソンニュルの指導役)
ソン代理、最初はいい人かな?なんて思ってたけどとんでもない奴でしたね。
仕事は押し付けるわ、手柄は横取りするわ。
最後、取引先の女性社員と不倫してる事がばれて、ぼこぼこにされてたけどざまーみろ、と思いました。
ソン代理もムカついたけど、あのセクハラ・パワハラ常習の資源課のマ部長が一番嫌い!!
マ部長になにも制裁がなかったのがすっきりしなかった。

物語は途中までは囲碁の経験からグレが機転を利かせて社内でうまく立ち回る様子だったり
見せ場的なところもあるんですが、終盤になってくると同期の中でも一人だけ正社員でなく
2年の契約社員であるグレの契約満期が近づいてきて、その中でオ課長がなんとかグレを残そうと
専務から直々にきた仕事でトラブルになったり、雲行きがあやしくなってくる。
私も途中までは見ていて泣いたりしていなかったんだけど、
14話の最後オ次長とソン次長が屋上で、オ次長はグレに正社員への期待を持たせる事ができないと言い
ソン次長はそれでも可能性はないわけじゃない、と話すシーン。
グレに対してなんとかしてやりたい、でも出来そうにないもどかしい思いが交錯してホロリときました。
その後も終盤はホロリときたシーンが多かったな。
レビューを見てもこのドラマは1話あたりが80分くらいと長めだし、終盤はちょっとみるのがきつくなってきたっていう声もあったんだけど
私は終盤のちょっと長くて暗い展開も嫌いじゃなかった。
皆がそれぞれ自分自身も色々な悩みを抱える中でも仲間の事を思いやって気遣って奮闘する姿。
それこそ、グレがオ課長に言ってもらって何度も反芻する「ウリ」という言葉の意味なんだと思う。
「ウリ」は韓国語で「私達」という言葉だけど、このウリという言葉は日本人が感じる私達という言葉より
もうちょっと文化的に違う概念らしいんですよね。
鷺沢萠さんの本でもよく書かれていたな。ウリマル、とかね。
倒れたソ次長のかわりにオ次長と新人達が休日ホテルで皆で仕事するエピソードとか好きだなぁ。
同期とかそういう関係がちょっとうらやましくなる。

このドラマははっきりとしたラブストーリーはありません。
でもベッキがヨンイを好きな事は容易にわかる。
ヨンイはグレに好意はあるけど異性としての好きとはちょっと違う感じ。
その辺の流れも自然で良いなぁと思う。

私はこんな大企業で働いた事もないけど、会社内で起こる色んな出来事が
どこの国でも変わらない(とくに日本と韓国はやはり近い文化だと思うし)んだなぁと。
女性蔑視だったり、仕事を押し付けられたり、正当に評価してもらえなかったり。
私も仕事帰りに悔しくて泣いて帰った事とかあったな。。
世の中の旦那さん、お父さん達もそんな中で付き合いで飲みたくないお酒を飲んだり
上司の嫌味に歯を食いしばったり、みんな我慢してるんだよね。

このドラマ、続編もあるなんて言われてるけどやるのかな。
シワン君がいま兵役に行ってるのでやるとしても先でしょうね。
今度はオ次長の会社は中小企業だからそこでの奮闘記かな。

また長々と書いてしまったけど、最近自分の好みは群像劇なのかな、と気がついた。
韓国ドラマだとベタなラブストーリーも好きだけど応答せよシリーズのような群像劇も好き。
そもそも昔からMy favoriteなドラマ、SEX AND THE CITYも群像劇と言えるし。
それぞれの人々に人生を感じるドラマが好きかな。
あと恋愛だけでなく友情を感じられる話が好きなのかも。






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2017年10月10日 (火)

38師機動隊

グク(ソ・イングク)の2016年の出演作のドラマ2本を続けてみました。
「ショッピング王ルイ」と「38師機動隊」
放送順だと「38師機動隊」の方が先で、「ショッピング王ルイ」の方が後なんだけど
順番を反対で38師機動隊の方を後に見ました。

2016年 ケーブルTV局・OCN制作。 38사기동대




韓国語のタイトルだと38사기동대。英語だとSquad38。
機動隊とか分隊とかそういう感じの意味なんですが
(もともとはソウル市の実在する38税金徴収課から命名。38は憲法38条・納税の義務より)
なんと日本語のタイトルは「元カレは天才詐欺師♡ー38師機動隊」っていうひどいタイトル。
説明も「イケメン詐欺師とアラサー公務員が巻き起こす痛快駆け引きラブコメディ」ってあるんですが
このドラマ、ひとっつもラブコメじゃありませんから!

内容としては、市役所の税徴収課の課長ペク・ソンイル(マ・ドンソク)は税金を納めない
とくに高額滞納者に頭を悩ませる毎日。
そんな時に市役所内でも話題になっていた詐欺に自分も引っかかってしまう。
刑事の親友の手助けもあって、詐欺師を捕まえる事に成功する。
その詐欺師ヤン・ジョンド(ソ・イングク)は高額滞納者から税金を納めさせるために
自分がお金を騙し取ってやろうか?と持ちかける。
ジョンドは詐欺仲間を集め、ソンイルと共に高額滞納者をターゲットに詐欺を始める。

こんな感じの男性も楽しめるようなストーリーなんですよ。
ジョンドは確かにイケメン詐欺師(このイケメンって言葉もあんまり好きじゃない)だし
税徴収課の部下、チョン・ソンヒ(少女時代のスヨン)は確かにジョンドの元彼女だけど
物語にラブシーンは出てこないし、ハグやキスシーンもありません。

日本のドラマだって、アメリカドラマだって、韓国ドラマだって色んなジャンルがあるし
ラブコメから犯罪系、ハードボイルドなものまで色々あって
韓国ドラマだからってターゲットをすべてラブに変えてしまう必要があるのか??
ターゲットはみんな韓流ファンの女性なのか!?って思っちゃう。
韓国映画は骨太なものが多くて、男性ファンも多いと思うから
ドラマだって男性が見ようと思うマーケティングをしてもいいんじゃないかなぁ。

感想としては
スリリングな展開で面白かった!
詐欺師たちの話なので、結局誰が誰を騙しているのか、騙されているのか。
(私は見てないんだけど)半沢直樹的な爽快感のあるドラマ。
詐欺が成功するとスッキリ!します。
詐欺をはたらいているので、それ相応の代償を支払う事にはなるんだけどね。

出演者たちについて。
ジョンド役のグクですが、かっこよかった~
このジョンド役はかなり好みのタイプでした。
詐欺師なので色んなスタイルになりきるんだけど、素のジョンドの時が好みですねー
グクは前髪をあげてるときより、ナチュラルにおろしている時の方が好きですし、
飄々としていて、「君を憶えている」のヒョンみたいにクールすぎなくてもっと砕けた感じで。

ソンイル役のマ・ドンソクさんは強面な風貌ながら味があってよかったですねー
この方の決め台詞の「地方税〇〇億ウォン、国税〇〇億ウォン、滞納総額〇〇億ウォン、完納されました」を一番初めに聞いた時吹き出しちゃいました。
詐欺が成功するともうこの台詞を期待しちゃいますよね。
ソンヒ役は少女時代のスヨンちゃん。この子小学生の頃日本でデビューしていたので日本語も上手なんですよね。
身長が172cmあって背が高くてスタイルがいいので(ちょっと顔が丸いけど)
グクと並んだ時に見栄えがよかったですね。演技も思っていたより悪くなかったかな。
財布のノ女史役のソン・オクスクさん。どこかで見たと思ったら「運命のように君を愛している」で
ミヨンのお母さんやってた女優さんだ!流石に貫禄があって上手ですね~
ノ女史の娘の秘書役の女優さんは初めてみましたが、スヨンちゃん同様背が高くてスタイルがいい。
ちょっと演技がかたいかな?とも思ったけどクールな役柄だからあれで合っていたのかも。
私的にあと注目していたのが、ノ母娘のファッション。
ノ女史はいつもジャケットスタイルで毎回違うブローチを付けていて、
チェ秘書は毎回大ぶりなイヤリングをしてたのがキャラクターにも似合っていて格好良かったです。
美人局のミジュ役はイン・ソンビンちゃん。この子も初めて見ました。
ジョンドに片想いする様子を見ると美人局するには素直すぎるなーと思いましたがいい子でしたね。
大砲のハクジュとキーボードのジャワンもいい味だしてました。
この詐欺グループはいろんな面でバランスがすごく良かったと思う。
あと「ショッピング王ルイ」にも出ていたマ・ジンソク役のオ・デファンさん!
ルイを先に見ていたのでインソンオッパがこんな悪者に!って思っちゃいました(笑)
個人的に気になったのがアン局長。この方終始いや~な感じでしたよねー蛇みたいで。
他の作品ではどんな感じなんだろうと気になった役者さんです。


ドラマを見ていて疑問がいくつか。
日本で放送されるものって、オリジナルの物からカットされる事が多くて
(これも不満。TV放送は尺の関係でそうなるものが多いのは仕方ないとして、配信系やレンタルは関係ないんだからカットはしないでほしい。
あと著作権の関係で仕方ないのかもしれないけど、音楽の差し替えも多すぎ。
ただのBGMならともかく、ストーリーと絡んでいる音楽はそのままにしてもらいたい)
もしかしてカットされていたのかもしれないけど。
それか私が見逃しただけ?

・ジョンドとミジュの出会いについて
→どこかの内容紹介にジュンドとミジュの出会いがネズミ講から抜け出すきっかけをくれた
ジョンドにミジュが感謝してるってあったけど、そんな描写はなく。
ミジュはジョンドにずっと片思いしてるから協力するのはわかるんだけどね。

・ジョンドとソンヒの交際期間??
→回想シーンで、ジョンドとミジュの働くあやしい会社に大学生のソンヒがアルバイトの面接にやってきて
ジョンドがソンヒに一目ぼれする描写がある。
その後付き合い始めたんだろうけど、あの怪しい会社で働いてたジョンドはもう詐欺師だったんだよね?(ジョンドもこの仕事辞めようと思ってるとは言ってたから、まだ詐欺師じゃなかった⁈)
ドクペ刑事いわく、ジョンドの両親がはめられて逮捕されてジョンドが仕返しの為に詐欺師になって
ジョンドも逮捕されちゃうのが数か月の間の出来事だって話だったと思うんだけど
逮捕されたからソンヒとは別れたわけだし、出会った頃にはもう詐欺師だったんなら
そんなに長いことはあの二人は付き合ってなかったのかな?と。
想いの強さは交際期間には関係ないし、ジョンドは別れてすぐ刑務所暮らしなので思い入れはあるかな、とは思うけど。

・ドクペ刑事のその後
→チェ・チョルウ会長をはめようとして逆にジョンドとソンイルが逮捕されて
その時に詐欺師に検察の情報を流したってドクペ刑事も捕まっちゃったと思うんだけど
彼だけ後日談がないので、どうなっちゃったのか心配~

・パン・ピルギュの500億ウォン
→ピルギュから騙し取った500億wだけど、あれって空からばら撒いたのは壺を換金したお金?
ノ女史がばら撒くとき「このお金はワン会長のお金だから」ってセリフがあったんだけど
どういう事?ワン会長が立て替えただけ??
地方税はジョンドがソンイルに通帳で渡してたけど。

・ワン会長について
→ノ女史がワン会長とジョンドの関係を尋ねたとき
「ジョンドは二度もワン会長を助けた」ってあったんだけど
そのエピソードが出てこないので、なんでそんなにもワン会長がジョンドを贔屓にするのかが不明。

・重傷を負った税徴収課の部下
→ホソクに殴られて重傷を負った警察官志望だった市役所の臨時職員くん。
彼は結局助かったんでしょうか。

・ジョンドの刑期
→最後、チェ会長~市長の黒いつながりを断ち切る為に自分が犠牲になったジョンドだけど
2年前にチェ会長にはめられた時に懲役10年だったはず。
仮釈放で出てきての再犯なので運び役という重罪ではないにしろ仮釈放違反だよね?
司法取引(韓国で司法取引ってまだ採用されてなかった気がする)したのかな。
最後に大学でお金がばらまかれた事件だけど、あれはジョンドの仕業よね?
ニュースで数年前と同じ大金ばら撒きって言ってたから10年も入ってるわけじゃないよね。
というかあの大学ばら撒きの後に刑務所内のシーンが入るけど時系列は逆ってこと?

なんだか色んな疑問点があったんですが、私の理解不足なだけかもしれないので
どなたか答えを知っていたら教えてくださいませ(^^;;

またグクの演技力の高さにいつも惚れ惚れするのですが
(ファンというのはあるけど、兎に角彼の演技が好きなんですよね。
 私の中で韓国若手(もう中堅?)演技派俳優はパク・ヘイルとソ・イングク)
この「38師機動隊」の中ではソンイルとのラストシーンで警察の廊下で最後に
小さな声で「コマウォヨ、ヒョン(ありがとう、兄貴)」って言う台詞。
目線とか、台詞回しとか、う~んと唸るほどいい演技だったと思う。





ずっとソンイルの事をアジョシ(おじさん)って呼んでたのに最後だけヒョン、って小さな声で言うんですよね。

このドラマは宣伝文句はラブコメだけど、実際はブロマンスですよね。
(ブロマンス=brother+romanceの造語。男の友情)
ジョンドとソンイルの男の友情も良かった。
詐欺が成功してソンイルがみんなとご飯食べながらジョンドに「捕まるなよ」って言うシーンも好き。




また長々語っちゃいましたが、エンタメとして面白いドラマでした。
女性だけでなく、きっと男性も楽しめると思う。というか男の人の方が好きかも。
OCNは韓国のケーブルTV局ですが、歴代最高視聴率だったそうですよ。
スタッフロールの最後に「また戻ってきます」とあったから続編も期待できるかも。
今回は16話だったけどもっと長くしてそれぞれのキャラクターを掘り下げても面白そうだと思ったから
是非続編も作って貰いたいです。


グク、兵役免除について初めて自らコメント出しましたね…。
現役で入隊して義務を果たしたかった事、ファンに心配かけた事を謝っていました。
この韓国の徴兵制については私のような日本人には理解しようとしても、根底では分かり得ない問題なんだろうな、と思います。
韓国男子にとっては、軍隊での苦労話って男同士になると絶対に話のネタになると言うし、学閥じゃないけど今後色々な場面で疎外感を感じたりするんだろうな、とも。
2PMのテギョンのようにアメリカ永住権を放棄して、入隊できるよう持病の手術もして入隊するようなナムジャが韓国男子の鑑なんでしょうね。
グクの場合、入隊するつもりで足の異常が見つかり兵役免除になったわけですが、あれこれ周りから言われて本人の気持ち的にもキャリア的にも傷つくのは一番グク本人だと思うので心情を考えると心苦しい。
本人の最適なタイミングで復帰できれば良いなぁと思う。
私的にはドラマも勿論良いんだけど、韓国らしい骨太な映画にも出て欲しいな、と思う。
グクは演技は凄く上手いし、主演でなくても良いので実力のある先輩(私的にはパク・ヘイルかキム・ユンソクあたりが希望。ソン・ガンホでも良し。チェ・ミンシクはあんまり好きじゃない)と共演して貰いたいな。
役柄も悪い役とか、情けない役とかヤラシイ役とか今までと違った役を演じてるのを見てみたい。













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2017年9月29日 (金)

ショッピング王ルイ

何だか韓国のエンタメの話題ばっかりのブロクに最近はなってますが(^^;
ここのところあまり出かけたりする事が少なくて
インドアで家にいる事が多いので必然的にそんな感じに。

中でもすっかりペン(韓国語でファン。英語のFの発音が何故か韓国ではPになる)
状態になっているグク(ソ・イングク)
彼が去年主演していたドラマ「ショッピング王ルイ」と「38師機動隊」の2本を続けて見ました。

ショッピング王ルイ 쇼핑왕 루이




「ショッピング王ルイ」は韓ドラ好きのtamamiさんが先に見ていて
グクが子犬みたいですっごい可愛いよ~演技うまいね~って聞いていてとっても見たかったドラマ。

MBC制作で放送コンテンツ振興財団のドラマ公募展で優秀賞を受賞した脚本。
内容としては、財閥3世のルイ(ソ・イングク)は幼いころ両親を事故で亡くしてから
過保護な祖母が占い師に言われた通り自分のそばに置くと良くない事が起きると言われ
フランスのお城で執事や家政婦に囲まれて何不自由なく暮らしている温室育ちのお坊ちゃま。
でも家族も友達もいないし、生活の楽しみはショッピングだけ。
祖母の具合が悪くなり一人で韓国に戻ったところすぐに交通事故にあってしまい記憶喪失に。
ホームレスになっているところを田舎から弟を探しに出てきたボクシル(ナム・ジヒョン)に
弟と同じ服を着ていたルイが弟を探す手掛かりになるかもと拾われ同居することに。

このドラマは、財閥、事故、記憶喪失、格差男女の恋愛、二番手男、突然の同居と韓国ドラマのお得意とする
マクチャンドラマの展開がてんこ盛り。
でもよくあるドロドロじゃなくって物語の初めから終わりまでずっとほんわかしたムードで
事件や陰謀は起こるけど本当に悪い人も出てこなくて、悲しいシーンもあるけど割とすぐ解消されるしで
見ていてもストレスがたまることは全くなく、童話のようなラブコメディでした。

もうね、なんといってもルイ(グク)が可愛い!!
tamamiさんもだけど別にグクペンでなくても皆さん口を揃えて「ルイが可愛すぎる!」っていうのが頷ける。
世間知らずの坊ちゃんなので他人の事は無論、自分の事もなーんにも出来ないルイ。
ショッピングの才能だけはあるので良い物を見つけるのは得意なんだけど
経済観念とか皆無なので、ボクシルに養ってもらってるのに勝手にカードで買い物しちゃったり
振り込め詐欺に騙されちゃったり。
最初の方はそんなダメダメなルイに私は若干イラっとしたんだけど憎めなくて。
ボクシルの帰宅を待っている所とか、もうペットの犬状態でとにかく可愛い。
だからボクシルや面倒を見てくれている近所の親子やボクシルの上司も
世話が焼けるな~と言いつつ世話しちゃうんですよね。
ルイとボクシルは段々お互いを意識するようになって本当にごく自然にカップルになるんだけど
最初は男なのに重いの持てない~って荷物をボクシルに持たせたりするのに
だんだん男らしくなってきて荷物を持ってあげたりするようになってくんですよね。
財閥の御曹司だって事がわかって記憶も戻っても基本的にルイの性格は変わらないし
終始優しくて甘えん坊で可愛い。

で、やっぱりグクは演技がすごく上手いとルイを見て改めて感じましたね~
もうグクがルイみたいな人なんじゃないかと思うほど自然で。
脚本には「犬みたいに」という覚書は特になかったそうなんだけど
グクが自分で大型犬を参考に役作りをしていったらしい。
飼い主に纏わりついたり、飼い主の帰りをひたすらまったり。
下の階のアジュンマに膝枕してもらって甘えるシーンは犬がお腹を出して甘える姿を参考にしたらしい。
落ち着きのない人物を演じるにあたって、手をいつも動かしている演技をしていたらしいんだけど
クランクアップしてもその癖がなかなか抜けなかったとか。
俳優デビュー当初からもともと歌手なのに演技がすごく上手かったグクですが
このルイ役で評価する声がすごく多くなった気がします。

ボクシルも最初はド田舎から出てきた少女なので色黒すっぴんなんだけど
働き始めてからどんどんあか抜けて可愛くなっていきましたね。
ボクシル役のジヒョンちゃんは子役出身で数ある名女優の子役を長く勤めていたそう。
さっぱりしたお顔だけどナチュラルな可愛らしさのある女優さんなので
グクとのカップリングも爽やかで見ていても可愛らしいカップルで和みました。

二番手ナムジャのチャ・ジュンウォン本部長役はユン・サンヒョンさん。
サンヒョンさんは主演も務めてきたような男優さんだけど
私は彼が助演の「シークレット・ガーデン」と「君の声が聞こえる」は見ていて
この「ショッピング王ルイ」でも名脇役でしたね~
ボクシルの事が好きだけど、ルイとボクシルの間にある絆には入れないとわかっていて
お邪魔する事もそんなになく、温かく見守ってる。
ボクシルの事も好きだけど、ルイの事も本当は可愛くて仕方ないんですよね。
シークレットガーデンのオスカーも、君の声が聞こえるのチャ弁護士も
今回のチャ本部長もみんな憎めなくて性格のいいキャラクター。
この方の演じる脇役、みんな好きです。

下の階に住む無職のチョ・インソンを演じるのはオ・デファンさん。
この方アンジャッシュの児島に顔が似てますよね(笑)
最初親子でボクシル達にたかってサムギョプサルの肉を食べちゃったり
なんか嫌な人たちなのかな~と思いましたが、このドラマに悪い人はでてこないので
結局ルイの世話を焼いたり、良き友人になる良い人でしたね~
マリとの車のシーンはコミックリリーフとしての役を存分に生かしてて笑えました(笑)
そしてこのオ・デファンさんってグクがルイの直近で主演していたドラマ「38師機動隊」にも
出演されていたので、グクとは2作続けて共演なんですね~

あとこのドラマって、画面上にCGアニメの演出が結構加えられてて
ルイに犬の耳や尻尾があったり、人物のほっぺたがぽっと赤くなったり、
頭に血がのぼってく様子だったり、鳥や虫がとんでたり、
そういう演出があるんだけど
私はそういった子供っぽい演出がバラエティーでもドラマでもあんまり好きじゃないんだけど
このドラマでは逆にすごく効果的で好感が持てました。
前述のインソンがマリの車で漏らしたシーンで蠅が飛んでるのは秀逸でした。
あと時々効果音で犬のくーんって言う鳴き声が入ってるのとかも可愛い。

ルイワンコ




そして色々な作品のパロディが入っているのもこのドラマの特徴。
世間知らずなグクは今までどうやって暮らしてたのか妄想する場面では
映画「オールドボーイ」のオ・デスにグクが扮してたり、
チャングムだったり、バリでの出来事だったり色んなドラマや映画のパロディがちょっと出てくる。
「38師機動隊」へのオマージュもあって課長さんに「名前を覚えておく」って台詞とか。

音楽も毎回のタイトルに合わせて使われていたのも良かったです。
エルヴィス・コステロのshe(映画・ノッティングヒルの恋人の)とか、フェイ・ウォンの夢中人(映画・恋する惑星の)とか。


ルイとボクシルのキスシーンも可愛くて綺麗でした。
最初のキスの場面の前で本屋さんで色んな言語の本をルイが読む場面で
川端康成の「雪国」の冒頭部分を日本語で読んでたのはちょっと笑っちゃったけど。
御曹司でボクシルより年上だってわかったルイがレッドカーペット敷いて
「オッパのところにおいで」って両手を広げるシーンもよかったし
ファーストキスの時からその後も合言葉みたいに「オットカジ?(どうしよう?)」って
ルイがボクシルに問いかけるのが可愛い。





物語はもろにマクチャンドラマの展開で、そのせいか番組開始当初の視聴率が振るわなかったらしいのですが
(確かに1話目のルイはよくある韓国ドラマの普通の財閥の御曹司だし)
どんどん視聴率があがって最終的には同時間帯ドラマの中で最高視聴率で終わったそう。
マクチャンドラマの要素があってもマンネリにならず、最後まで面白くみれたのも
グクをはじめ出演者の魅力も大きいし、演出もほんわか爽やかでストレスなくうきうきした気分でずっと見ていられました。
泣ける要素もきっちり入っていて
ルイが勉強した単語帳を別れるときに送ったシーンでも泣けたし、
ボクシルのお母さんの形見のワンピースとか犬の名前とか伏線が張られていて、
子供の頃二人が出会っていて映画館でビデオを見るシーンも泣けました。

終始楽しく鑑賞できたし、何と言っても本当にルイ役のグクが可愛い!!
「38師機動隊」と合わせて感想を書こうと思ったけどルイだけでこんなに長くなっちゃたので
38師機動隊の感想はまた別で書きます(汗)

グクはこの作品を最後に入隊予定だったのが兵役免除になってしまって
それからまだ復帰ができていないので、いつになるのか心配だし首を長く待とうと思います。
でも同じく今年兵役免除になったユ・アインくんが今月クランクインの映画でそうそうに復帰するらしく
以前のウォンビンのように長い間復帰できないわけではないのかぁと淡い期待を寄せてみたり。

長々なってしまいましたが、ラブコメ好きの方にはとってもおすすめできる
可愛くて爽やかなドラマでした。

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2017年9月21日 (木)

花より青春 ラオス編

韓国ドラマ好きのtamamiさんから韓国のバラエティ番組も面白いよーとおすすめされていて
「花より青春 アフリカ編」というバラエティー旅番組をちらっと見てみました。
この「花より~」はシリーズ化されていて最初が「花よりおじいさん」その後「花よりおねえさん」
その後「花より青春」が制作されていて、
アフリカ編は最近人気の若手俳優のパク・ボゴム君なんかが出ていたんですが
気がついたら、このアフリカ編はドラマの「応答せよ1988」のキャスト達!
私は「応答せよ」シリーズでも1988だけ見れていないんですが
調べたらこの「花より~」は「応答せよ」と同じtvNの制作。
そしたら私も大好きな「応答せよ1994」のメンバーで「花より青春 ラオス編」っていうのがある!
さっそく見てみました。




「花より青春 ラオス編」のメンバーは
ユ・ヨンソク(チルボン役)ソン・ホジュン(ヘテ役)B1A4のバロ(ピングレ役)の3人。
新村下宿の男性メンバー5人のうちの3人です。
放送当時、同じ年のヨンソクとホジュンは30歳、ちょっと年下のバロが22歳。
この番組、水曜どうでしょうの大泉じゃないけど、周りのスタッフに騙されて
キャスト達が突然海外に連れてかれちゃう旅番組なんですよね。
それぞれCM撮影だとかとウソを着かれて集められて、突然「今からラオスに行ってもらいます」
って手ぶらで飛行機に乗せられちゃう。
しかも番組から旅の予算(少ない)を渡されて、自分たちのお財布も没収。
現地で洋服から下着まで調達して、宿もとって、食費もその少ない予算からまかなわなきゃならない。



ヨンソクは今まで1人旅でバックパッカーの経験も豊富。
バロも海外旅行の経験あり、その中でホジュンだけが30歳にして海外旅行未経験。
済州島(韓国の島)に行くのにもパスポートがいると勘違いしてたくらい(笑)
複数人で旅に出るとだいたい役割分担が決まってきて
ヨンソクはみんなの面倒を見るお母さん、ホジュンは何もしないお父さん、バロは場を和ませる末っ子の図式ができあがる。



もうね、「応答せよ1994」で見ていて大好きな俳優さん(というより役柄達が好き)だったんだけど
「花より青春」を見てますます好きになりましたね~








ヨンソクはもう本当に良い人!
一番旅慣れているのもあって、この旅をみんなに楽しんでもらいたい!と
ガイドブックと地図を熟読して、宿の予約から観光地の道案内
アクティビティーの予約と本当にみんなのお世話に忙しい。
果物を買ってきて剥いて切ってみんなの口に運んであげるまでしたり、
まだ寝ているみんなより先に起きて朝食の用意をしたり本当に甲斐甲斐しい。
応答せよのチルボンも良い人だったけど、ヨンソク本人もいい人なんだろうなぁ。
私も夫や友達と旅に出るとヨンソクのような手配、仕切り役になる事がほとんどで
でもそれは自分が好きでやっているんですよね。
ヨンソクもスタッフに嫌じゃなかった?って聞かれて
「自分と同じタイプがいると意見がわかれて喧嘩になるので逆によかった」って
言っていたけど、私もいつもそう思う。
私が一緒に旅した数名みんな私に道案内を任せてくれるので
逆に計画好きな私はその方が断然楽。友達に面倒かけたね、って言われた時も
ヨンソクと全く同じセリフを友達に言ったことがある。



このユ・ヨンソクという俳優さんなんですが、私は「応答せよ1994」で初めて見たと思っていたんだけど
今まで見たことある映画に結構出ていた(^^;;
デビュー作はなんとあの映画「オールドボーイ」で適役?の少年時代を演じてるのがヨンソク。
その他にもパク・ヘイル目当てでみた「提報者 ES細胞捏造事件」で告発する研究員だったり
「建築学概論」のモテる先輩だったり、結構色んな映画で重要な役回りを演じてた。でも全然顔の印象が残ってなかったんですよね~
よく言えば色んな役にハマって見えているとも言えるし、悪く言えば印象に残らない。
でも彼が出た作品はヒットすることが多いらしい。
応答せよ1994でやっとブレイクして遅咲きの俳優さんですね。



ホジュンは海外が初めてだし、基本的にいつも韓国料理ばかり食べてるらしく
(お鮨とかカルボナーラも食べないっていう偏食)
当初本当はお腹がすいてるはずなのにラオス料理が口にあわなくて全然食べない。
でも段々海外に慣れてきたらご飯も食べるようになってきて、最後は美味しそうに食べてた。
当初初の海外の地でうろたえていたけど、ヨンソクも世話をやいてくれるし
そんなに行きたくないな~と思いつつヨンソク案内で寺院に行ったり
基本的に「みんなの迷惑にならないようにしよう」ってスタンスで。
だから自分にできる事はしよう、とみんなの洗濯物を率先して洗ってたり。
ホジュンは性格がさみしがり屋で優しい。
応答せよが終わってもメンバーみんなが仲が良くて連絡は取り合ってるらしいんだけど
ホジュンはしょっちゅう同い年のヨンソクに電話して30分とかしゃべってるらしく。
それを恥ずかしげもなく表現できるのがホジュンの愛されるところで
ヨンソクやバロにも直接やメールで「愛してるよ~」って伝えてる。



ホジュンもヨンソクよりさらに苦労人。
若いころアイドルグループのリーダーとしてデビューしたらしいんだけど
その後俳優になったものの、下積み時代が本当に長くて、食べるのも困っていたみたい。
海外旅行も行かなかったんじゃなくて、行けなかったんだよね。
東方神起のユンホの親友として有名らしく、ユンホに食べさせてもらってたとか。
だからか、周りのお世話になった人たちに恩返しがしたいって気持ちがすごく強い感じがする。



バロは末っ子でお気楽な感じだけど現代っ子だし、若いので案外どこでも適応。
ヨンソクとホジュンがうまくいくようにさりげなく気を使っていて、
逆に彼のマイペースぶりがしっかりしたヨンソクと何もできないホジュンの先輩2人の関係がもめないように空気を読んでたと思う。
若者らしくいたるところで自撮りして、先輩2人とも3人でセルフィを撮りたいんだけどなかなかのって貰えなかったり、可愛いところも。



バロくんはB1A4っていうアイドルグループのメンバーで、youtubeを見たら「わーピングレがアイドルしてる‼︎」ってドラマを見てる身としては思ったんだけど。
ドラマの役名のピングレって言うのはもともと野球チームの名前でそもそもが飲料メーカーの名前なんですが(ヤクルトみたいな感じね)
この花より青春はピングレ社の単独CMが決まった!って嘘をつかれてやってきてて、
ピングレ社のCMをバロくんは心待ちにしてたから嘘と知ってちょっとかわいそうだった(◞‸◟)
ピングレはバナナウユって飲み物が国民的ドリンクで私もキーホルダー持ってます。

この番組を作ったのはtvNのナPDという方なんですが、ヒットメーカーなんですね。
この「花より〜」シリーズの他に「三食ごはん」というダッシュ村みたいなバラエティ番組も作っていて、ちょっと見てみていますが面白いです。
この「三食ごはん」シリーズにはホジュンがレギュラーやゲストで出ていて
応答せよの仲間達と一緒だった「花より青春」と比べると先輩達の前で萎縮して
元々の性格(多分内弁慶なんだろうな)らしい人見知りで面白いです。
ホジュンは俳優の他にこのナPDのおかげかバラエティでも活躍の場ができて
下積みが長かった分よかったと思います。
無駄にイケメンとか呼ばれてるけどね(笑)

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